とある獣医の豪州生活Ⅱ

豪州に暮らす獣医師のちょっと非日常を超不定期に綴るブログ

とある獣医の豪州生活Ⅱ

雑記

地の果てへ征く(2024年キャンプ6日目)

地平線まで砂を蹴って征く。 朝5:50起床。本日は小高い丘から日の出を見つつ、早朝の鳥たちを狙いに行きます。 暗い町を進み、町外れにある丘へ。ハエの量が多いのは内陸あるある。地平線の向こうから顔を覗かせた太陽に挨拶してから丘を降りる。 本来であれ…

伝説の地「エロマンガ」博物館へ(2024年キャンプ5日目)

男の子の夢が溢れる町、エロマンガ。 5日目朝は6:40に起床。前日が車中泊であったためテントで寝る夜は非常に快適であった。 特に寒くもないが前日の焚火を復活させて朝ののんびりタイム。川のほとりに陣取っているので朝活発になり給水に来る鳥や動物の姿を…

星に溺れて(2024年キャンプ4日目)

孤独で深い夜を、 南十字星は静かに照らす。 4日目朝は午前6:30分の車中からスタート。田舎の朝は早く駐車場の隣で仕事を開始したトラクターの音で起床。どうしてもシートは硬いので寝心地は良いとは言えないが足と腰を伸ばして寝ていたため快眠であった。 …

サンシャインコーストは今日も雨(2024年キャンプ2日目)

母さん、僕は今サンシャインコーストにいます。 サンシャインコーストは、今日も雨です。 朝の7時。南を向くリビングには向かい側のハイライズに反射した朝日が勢いよく照射を開始し、展開してあった寝袋の顔部分にダイレクトアタックをかけてきた。 死角か…

コアラは木に引っかかっていた (2024年キャンプ1日目)

ユーカリの揺籠に包まれて、彼らはひたすらに夢をみていた。 2023年の後半は新しい家探しに追われ、引っ越しに追われ、新居での新生活の基盤作りに追われる日々が続いていた。明くる2024年は3月に日本に一時帰国をして日本食を楽しんだ。そんな生活を送って…

オカメは曇天に謳う【内陸キャンプ旅4日目】

轟く雷鳴へ吠え返せ。 内陸のオカメインコは 猛々しく謳った。 朝の6時頃に起床。この日の夜は冷え込みも感じられない快適な夜であった。 テントから這い出て、低木の隙間から一切の恥じらいを感じさせない朝日を迎える。 朝日が昇る。気温が上がる。野営人…

オオトカゲに黄昏て【内陸キャンプ旅3日目】

フトアゴやオオトカゲを乗り越えて、ボーリアより撤退しウィントンから南へ。

あの木は何を想うのか【内陸キャンプ旅2日目】

内陸を求めて辿り着いた町で、雄々しいユーカリの木は長い影を落としていた。

内陸経由シドニー行き【内陸キャンプ旅1日目】

ケアンズを出発し、まずはひたすら内陸を目指して西南に進路を取る。地平線の彼方へ。

ケアンズからシドニーへ 内陸キャンプ旅 0日目

ケアンズからシドニーまで内陸キャンプの旅、その序章。

セキセイを 追いし内陸 三千里 ~4‐5日目~

内陸は楽しい。やはり一定の期間毎で行くべきである。そこには夢と過酷さと野生動物達が詰まっているのだ。

転職をします。

転職します。まぁ職種は変わらず伴侶動物臨床獣医師ですが、職場を変えます。所謂ヘッドハンティングというヤツが、良いタイミングで嚙み合ったので受けてみようと思ったまでです。 転職という考えに至るまで 特に理由もなくひっさしぶりに履歴書を書き直し…

セキセイを 追いし内陸 三千里 ~3日目~

家からはるばる1500km走った先には、オカメインコとセキセイインコの楽園があった。

セキセイを 追いし内陸 三千里 ~2日目~

冬の寒さに打ち勝ち、ノネコとGrumpy Walを蹴散らした我々はクロオウム・セキセイ・モモイロインコといった面々に囲まれながら旅の予定を狂わせていく

セキセイを 追いし内陸 三千里 ~1日目~

またしても唐突に「そうだ、内陸行こう」と思い立ってしまった我々はオカメインコとセキセイインコを追い求めて3000kmのキャンプ旅に出た。

マッカイ(Mackay)のビーチカンガルーを撮ろう

「海と朝日とカンガルー」という光景が非常に絵になるため観光客に人気なのだ。

ハイイロハヤブサを求め赤き内地へ

追いかけるのはGrey falcon、ハイイロハヤブサ(Falco hypoleucos)。3泊4日、赤い大地と熱砂と寒波のキャンプ生活です。

臨床勤務医の目標・4つのパラメーター

自分の掲げる臨床勤務医として「これ守っとけ」と勧めたいのは、以下の4要素をパラメータとして考え、各パラメーターの最大値化を目指すというものです。

豪州のコロナ追跡アプリ COVIDSafe

オーストラリア政府が作ったコロナ感染者追跡アプリ「COVIDSafe」を大まかに紹介したい。

豪州のCOVID-19日記(4月第1週)

オーストラリアにおける新型コロナウイルスの影響と対策を、主観・客観で日記に。

豪州のCOVID-19日記(2月~3月終わり)

2月上旬から3月終わりまでのオーストラリアにおける新型コロナウイルスの影響と対策を、主観・客観で日記に。

ケルベロスに去勢手術を施す考察

臨床獣医師たるもの、どんな動物だって診れるようになりたい。それが伝説の地獄の番犬ケルベロスであってもシッカリと対処できるよう、多数の獣医師達でケルベロスの手術プロトコールを考察しました。

【2019年版】餌虫の栄養価を徹底比較 ‐ コオロギ類、ワーム類、デュビア類を比べてみよう

爬虫類や両生類に与える餌虫はどれが良いのか…ここに2019年版と称して新たにリフレインした餌となる虫の栄養価比較表を投稿したいと思います。

Vetpay - 動物医療のためのローン会社

Vetpay、簡単にいえば「獣医療専門のローン会社」というべき金融機関。その圧倒的な迅速さと病院側のリスクの無さを語ります。

獣医学生よヌードになれ

オーストラリアの獣医学生の一部は伝統的にヌード写真集を一般販売するというアホの極みみたいなお話。

反ワクチンの言動を反エアバッグで例えると面白い

反ワクチンの主張を反エアバッグとして言い換えると非常に面白く的確なたとえ話が完成する、って話をチラリと見かけまして、モノスゲェ適切な例えになるのでちょいと書いてみます。

畜産動物における福祉と金の関係

畜産はビジネスだ。動物福祉を向上しつつ現状の生産効率を維持することはできない。ならどうすればいいのか。生産性の指向を変えれば良いのだ。

麻酔銃の種類と仕組み

獣医は銃器を使うんやで、という話が何故かツイッターでバズったのでその延長として皆さまにあまり馴染みのない麻酔銃というモンを紹介しつつ、ついでにジュラシックワールドのオーウェンのおっさんがいかにピンチだったかでオトしてみました。

外部検査には思いやりを込めて

血液検査等を外部の研究所に発注する際にはみんなちゃんと研究所で獣医師の「味方」になってくれる病理学者さん達に対する思いやりの気持ちを大切にしろよ、ってお話。

Australian Mantids

今日は虫注意だ。 Tenodera australiasiae。別名Purple-winged Mantis 亜熱帯地方の夏場はとにかくすげぇ量の雑草が庭に生えてくるわけでして、ここ最近はずっとそいつらの除去、除草を行ってきたわけなんですが、思いもよらぬ副産物が。 草が生い茂ってる状…