母さん、僕は今サンシャインコーストにいます。
サンシャインコーストは、今日も雨です。
朝の7時。南を向くリビングには向かい側のハイライズに反射した朝日が勢いよく照射を開始し、展開してあった寝袋の顔部分にダイレクトアタックをかけてきた。
死角からの朝日に目をやられていると今度は空から聴覚を狙った刺客も来訪。けたたましい声で捲し立てるゴシキセイガイインコ達である。野生個体だがよく人間から餌を貰っているのであろう、昨晩の残りのスープを朝飯がてら食べていた私の肩に我が物顔で乗ってきては飯の催促である。いやこれはお前ら用の蜜ではなくてただのジャガイモのスープなのだよ。
ゴールドコーストのズレたあるあるを一通り楽しんだところで行動開始。まずは昨日コアラを観察したCoombabahへの再訪から。
昨日あれだけ簡単にコアラが見つかったのだから今朝も大量であろうと思っていたのだが、どういうわけかこの日の朝は全く見つからず。時間帯によって行動が変わるような動物でもなかろうに...どうせ基本寝てるじゃないか。どうしてこうなった。
粘って四方を探したがカンガルーしかいないので撤退。本日は北に150kmほど移動してサンシャインコーストを目指すが、その前にやっておかねばならないことがある。それすなわち、オーストラリアではこの近辺にしか存在しないレアなハンバーガーショップ、モスバーガーに行くことである。
とてもおいしいエビカツバーガーを堪能したところで、いよいよサンシャインコーストへ。道中ブリスベンでの渋滞に捕まっていると、何やら空模様が怪しくなってきた。今朝の快晴が嘘かのように、本日午後の予報は雨である。
小雨と本部とも言えない。中途半端な雨の中サンシャインコーストの友人宅に到着。一体ウォンバットを研究している誰なんだ...?本来であれば午後の時間を使って近場の熱帯雨林を散策する予定ではあったが、果たしてこの雨である。我々は雨雲レーダーに小さな穴があるのを見つけ、この木を逃さんとばかりに足早に森へと向かっていた。
Mary Cairncross Scenic Reserveに到着するも、やはりそこは現実的に雨である。濃霧のかかる熱帯雨林は大変美しかったが、対象的に動物の影は薄く、何故か雨を全く気にしないパディメロンたちが数匹歩いているだけにとどまった。
熱帯雨林のマイナスイオン()と足元に吸い付いた数匹のヒルを充分に堪能したところで、帰宅を決意。K君の家へ帰る。インドカレーのテンションになったので具材を購入し、自宅飯の流れとなった。大変美味である。こういうのが気楽で良い。
「明日の予定は?」
K君が問う。
「明日の天気次第だなぁ。晴れるなら予定通りBunya mountain np辺りに行くとして、雨が降ってたら雨雲を突っ切る形で朝から内陸方向に突撃かなぁ」
アドリブ旅の強みであり弊害でもある曖昧な答えを返す。
「どれくらいの確率?」
「えー現状は7:3で突っ走りコースじゃないかぁ?気象レーダーこんなだもの」
天気ばかりはどうしようもない。期待と不安に胸とエアマットを膨らませつつこの日は平たい床にエアマット、電気と天井付きの豪華ゲストルームで就寝である。