とある獣医の豪州生活Ⅱ

豪州に暮らす獣医師のちょっと非日常を超不定期に綴るブログ

とある獣医の豪州生活Ⅱ

獣医な日々

オーストラリアの狂犬病対策 ‐ 日本との違い

オーストラリアの狂犬病の歴史から対策から対処法までまとめた。清浄国日本との狂犬病対策の違いも考察。もうお前らに「オーストラリアでは狂犬病ワクチンを打ってないんだから日本もやめろ」とは言わせない。

転職をします。

転職します。まぁ職種は変わらず伴侶動物臨床獣医師ですが、職場を変えます。所謂ヘッドハンティングというヤツが、良いタイミングで嚙み合ったので受けてみようと思ったまでです。 転職という考えに至るまで 特に理由もなくひっさしぶりに履歴書を書き直し…

臨床勤務医の目標・4つのパラメーター

自分の掲げる臨床勤務医として「これ守っとけ」と勧めたいのは、以下の4要素をパラメータとして考え、各パラメーターの最大値化を目指すというものです。

安楽死の決断方法 ‐ 安楽死のすゝめ

安楽死は良いものです。 ここに、ペットの安楽死を少しでも考える必要が出てきた方に向けて、安楽死の決断方法について書いていこうと思います。

豪州のノネコ問題まとめ - ノネコの影響から駆除方法まで

オーストラリアのノネコ200万匹駆除政策。その影響、方法、目標に至るまで全てを日本語で解説します。

Vetpay - 動物医療のためのローン会社

Vetpay、簡単にいえば「獣医療専門のローン会社」というべき金融機関。その圧倒的な迅速さと病院側のリスクの無さを語ります。

獣医学生よヌードになれ

オーストラリアの獣医学生の一部は伝統的にヌード写真集を一般販売するというアホの極みみたいなお話。

獣医師と自殺について

オーストラリアにおける獣医師の自殺率は、平均自殺率の3.8~4倍。豪州の獣医師における自殺率の高さの原因について考察していきます。駄目なら逃げよう、動物だもの。

面白系の急患

動物病院を回す際、大抵は午前と午後に診察をやって、間の時間に手術を行うのですが、そこは病院、時折切羽詰まった急患が駆け込むことがあります。 しかし獣医が一人だけの場合、こうした急患に即時対応できるとは限りません。他の急患や重病患畜に付きっき…

麻酔銃の種類と仕組み

獣医は銃器を使うんやで、という話が何故かツイッターでバズったのでその延長として皆さまにあまり馴染みのない麻酔銃というモンを紹介しつつ、ついでにジュラシックワールドのオーウェンのおっさんがいかにピンチだったかでオトしてみました。

外部検査には思いやりを込めて

血液検査等を外部の研究所に発注する際にはみんなちゃんと研究所で獣医師の「味方」になってくれる病理学者さん達に対する思いやりの気持ちを大切にしろよ、ってお話。

日本のビジネスマンすげぇ。

どうも、長い間使っていたサンダルがぶっ壊れたワタシデス。 どうすんだよぉ、オーストラリアにおいてサンダルの無い人なんてどこにも行けないようなモンだぞ。免停中のレーサー、革靴の無いビジネスマンみたいなモンだぞ。 ということでビジネスマンの話ですよ…

Out of comfort zone

Out of comfort zone、安心できる範囲外に飛び出すことでヒトは成長するのだと信じて、自分の安心できる環境から一歩前に出ますわ…

本格的にC病院の一員になりつつあります。

どうも、最近ずっと代診に次ぐ代診でどったんばったん大騒ぎなワタシデス。 最早週の半分を80km離れた病院で送っておるわけですが、ここにきて更なる展開に。 本部「えー、C病院の院長ですが、予定を繰り上げて今週退職です…」 AKI「なんともまた急なお話で・・…

急病で診る

朝、いつものように携帯のアラームが鳴って目が覚めたのですよ。自分は朝弱い系で5~10分毎にアラームを連発する系男子なのですが、まぁ結局最終的に起きるのはタイマー管理で煌々と光を灯しまくる水槽群の照明で目蓋の裏まで強制的な視覚的刺激を与えて起き…

Zylkene(ジルケーン)が豪州上陸

オーストラリアにZylkene(ジルケーン)が入ってきます。ストレス症のイヌネコ持ちはぜひ試そう。 なお日本では絶版の模様←

ネコのおもちゃ:Catmosphere

動物病院に届いた最新の動物玩具カタログ内から衝動買いしたCatmosphereが届いたのでとりあえずうちのネコに与えてみた。かわいい。

2周目の戌年

戌年です。正月ボケは抜けません。 うちのチャンス君の誕生日は1月11日。ワンワンワンで非常に憶えやすい。 今年で14歳になっちゃいました。もう完全にお爺ちゃん。戌年二周目だねー。 ゴールデンレトリバーの平均寿命は12歳程度と言われてます。 自分がオー…

病院に来るキバタンは大体がハゲ【PBFD】

Psittacine Beak & Feather Disease(オウム類嘴羽根病)のお話。野生の大型オウムが動物病院に持ち込まれる大抵の理由がコイツである。野生のオウム類が飛び交う豪州ではよく見かけます。

Open day

ドーモ有給休暇中のワタシデス。 ここ1週間ほど休んでいる間にもジワジワと病院のほうの改築は続いておりまして(本来は先週に終わるとか言ってたけどまぁ無理だわな、知ってた)、その改築の成果のお披露目会として今日は病院のオープン・デイを執り行ってきま…

初めての代診医

どうも、今週から一週間有給のワタシデス。やったぜ。 自分の動物病院は複数の動物病院を束ねて経営している会社の傘下に属しています。傘下と言っても病院の名前やロゴには一切干渉しない、一般から見れば裏方だけの存在でして、病院の運営方法等にもあまり口出…

イヌのMRIを撮る

動物ってMRI撮れんの?撮れますとも。人間の病院にお邪魔してイヌの脳のMRIを撮影してきましたよっと。

改築中

今週のイケメン枠 誰かこのイケメン君の名前を知らんかね。 「飛ばない」ってんで連れてこられたんだけど、怪我らしい怪我もなかったんでしばらく放置してたら飛べるようになり無事に野生にご帰還いただいたのだが、名前が分からん。とりあえずキレイでカッコヨス…

毛刈り

おいっすおいっす、AKIですよ。 皆さん毛刈りしたことあります? ヒツジとかアルパカとか、その辺のモフモフしてる奴らの毛を頂戴するあれです。 バリカンでガーッ!とやるんですが、見た目以上に難しいんですよね。体力使いますし全身毛まみれになって気狂…

ハトは曖昧な動物です

Wildlife Rescueの管轄は「野生動物」ですが、ハトは野生動物じゃないのですよ(一部豪州原産の地鳩を除く)。渡り鳥というカテゴリに収まってしまいます。要は豪州原産の鳥ってわけではないよね、他の国から来た感じのアレだよね、ということです。 珍しく…

ハロウィン色の病院

ハッピーハロウィン、AKIですよ。 日本ではもはや完全にコスプレデー(一般参加型)と化しているこのイベントですが、何故だかうちの病院の女性勢達も今年はやる気らしく、みんなで食い物持ち寄って魔女の恰好して仕事しようぜ!みたいな流れになってしまい…

メルボルンで超音波

メルボルンに出張して超音波検査について学んできた。マックとかうどん屋とかマックとか印象的でした。クロワッサンはお高い。

冷蔵庫

殺伐とした冷蔵庫を開けるとそこにはワクチンが! 予防接種のお時間ですよ。お前病院に連れていくの面倒だからワクチンのほう持ってきちゃったよ。 こうやってワクチン打ってるとつくづく思うのが、オーストラリアに狂犬病が入っていないという事実のありが…

百聞は一滴に如かず

うちのワンコ、現在13歳と9ヶ月。 ゴールデンレトリバーとしてはかなりの高齢になってきております。 耳が遠くなってる以外は別段問題なく元気に寝て過ごしてるのでございますが、仕事柄こいつより若くして倒れる連中も日々見ているわけで、何かと心配になっ…

ベストを尽くして最悪の結末をみる

獣医さんのお仕事って、どんなものを思い浮かべますかね。 子犬や子猫と戯れるお仕事。馬さん牛さんを助けるお仕事。そんな楽しいポジティブな内容も勿論あるんですが、世の中どんなお仕事でも楽しい事ばかりじゃないわけで。 例えば、病状をしっかりと把握…